報道関係者各位 2006年9月5日 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ この10月、子供からお年寄りまで楽しめる、心温まる日本映画を11作品上映する映画祭「Chanoma Film Festival 2006」(チャノマ・フィルム・フェスティバル2006)が、ウエスト・ハリウッドのLaemmle's Sunset 5で開催されます。『雪に願うこと』(2005年度東京国際映画祭でグランプリを含む4冠を獲得)、『沙羅双樹』(2003年カンヌ映画祭招待作品)、『雨鱒の川』、『スクール・ウォーズ HERO』『HINOKIO ヒノキオ』『NAGASAKI・1945 アンゼラスの鐘』など、バラエティに富んだ話題作を上映いたします。日本文化のチャノマ(家庭)からの視点で捉えた映画を上映することで、改めて「自分にとって家族とは何か」を問い直すきっかけを与え、また、多くのアメリカ人、日系人の方々の日本理解を高め、日米の相互文化交流を促すことを目的とした、文化的・社会的意義の高い映画祭です。 * * * 2003年、2004年にロサンゼルスで開催された"Chanoma Film Festival"は、ロサンゼルスに住むアメリカ人や日系人の方たちに、日本の家庭の姿を描いた映画を見ていただくことを通して、日本の等身大の現代文化への理解を深めてもらい、日米の相互交流、相互理解を推進していきたいという趣旨で始められました。 幸いにも、日本国総領事館、国際交流基金や日系企業、日系社会、及びロサンゼルス地区ほとんどすべての日系マスコミの協力・協賛によって、映画祭は大成功を収めました。 数千人の観客動員をはじめ、現地の高校、大学で日本語や日本文化を学ぶ多くのアメリカ人学生たちが、先生に連れられ、フィールドトリップとして映画を鑑賞に来場しました。 2005年はお休みをいただきましたが、2006年の今年、"Chanoma Film Festival"を新たな形で開催することにいたしました。 映画祭で上映する映画作品のコンセプトは、日常的な日本人を描いた、つまり「茶の間」からの視点で描かれた、お子さんからお年寄りまで安心してご覧いただける、感動を呼ぶ等身大のハートウォーミングムービーです。 上映作品は、2005年の東京国際映画祭でグランプリを含む4冠を獲得した感動作『雪に願うこと』、北海道の大自然を舞台に、2人の幼なじみの初恋にさまざまな人間模様が交錯する純愛ラブストーリー『雨鱒の川』、カンヌ映画祭でカメラドール賞を獲得した河瀬直美監督の最新作『沙羅双樹』、かつてテレビドラマ化され大ヒットした熱血スポ根青春ドラマを映画化した『スクール・ウォーズ HERO』、沖縄の美しい自然を舞台にサトウキビ刈りに奮闘する若者たちを描いた青春群像劇『深呼吸の必要』、反核・平和の願いを、未来を担う明日の子供たちに届ける長編アニメーション映画『NAGASAKI・1945 アンゼラスの鐘』などバラエティに富んだラインナップになっています。 宮崎駿のアニメ映画がアカデミー賞を受賞したり、日本のホラー映画がハリウッドでリメイクされ大ヒットしたり、日本映画が海外でも注目を浴びる機会が増えてきましたが、実際には、日本映画の中で注目されているジャンルはほとんどアニメ、ホラー、アクションに限られ、より一般的な日本文化を描いた映画はなかなかアメリカやほかの世界の方々に見てもらえないのが現状です。そういったアニメ、ホラー、アクションだけではなく、単に娯楽に止まらない、現代日本の等身大の文化を描いた作品を上映する機会をつくることで、多くのアメリカ人、日系人の方たちの日本理解を促し、そして、日本人自身も自らの文化を見つめ、問い直すきっかけとなる映画祭になると確信しています。また、低料金でお年寄りや学生さんたちにも観ていただけるよう努力した、社会的な意義が強いだけでなく、社会貢献性のある映画祭であると自負しています。 どうぞ、この意義深い映画祭のことを、多くの方々に知っていただけるようにご協力をお願いいたします。
●上映場所 ●上映期間 ●入場料 ●チケット販売店(9月中旬より特別鑑賞券を発売予定) ●主催 ●プラチナ協賛 ●ゴールド協賛 ●シルバー協賛 ●メディア協賛 ●後援 ●協力
《Chanoma Film Festival 2006 上映作品紹介》 |
『透光の樹』の根岸吉太郎監督が、鳴海章原作の『輓馬』を映画化した感動ドラマ。人生に挫折した一人の若者が、何百キロものソリを曳き障害を越える輓馬(ばんば)のレース“ばんえい競馬”と出会い、再生していく姿を描く。 |
川上健一の傑作“初恋小説”『雨鱒の川』を映画化。絵に天賦の才を発揮し澄み切った心で魚とさえ会話してしまう少年と、そんな少年とだけ心が通じる耳の聞こえない少女、少女に一途な想いを寄せる年上の少年、不器用でも自分の心に真っ直ぐに生きようとする3人が、互いに助け合い、そして傷つけ合いながら成長し、やがてそれぞれの初恋に決着をつけるまでを郷愁あふれるテイストで瑞々しく描く。 舞台は北海道。小百合(綾瀬はるか)は酒造会社の一人娘で、耳に障害がありうまくしゃべれない。彼女の恋人の心平(玉木宏)は小百合の家の会社で働いているが、いつも絵ばかり描いていてろくに仕事ができない。ふたりは幼なじみで子供のころから川で遊んでいた。そこには大きな雨鱒がいて、心平は雨鱒と心を通わせていた。ある日、心平の絵が売れ、東京に来るよう誘われる。小百合の父親はこれを機にふたりを別れさせ、仕事のできる英蔵(松岡俊介)を婿にしようと計画するが……。 |
カンヌ映画祭でカメラドール賞を受賞した河瀬直美監督が、『萌の朱雀』『火垂』に続き三たび故郷奈良を舞台に描くドラマ。双子の兄が突然行方不明になり、残された家族が深い喪失感を抱えながらも懸命に生きていく姿を描く。 奈良の旧市街地で代々墨職人を受け継いできた麻生家は旧家に暮らす4人家族。ある熱い夏の日、麻生家の双子の兄弟、圭と俊は路地裏を駆け回り遊んでいた。ところがその最中、圭は突然姿を消してしまい、必死の捜索もむなしく圭が見つかることはなかった。5年後、17歳になった俊(福永幸平)は美術部に在籍する高校生。幼なじみの夕(兵頭祐香)とは互いに淡い気持ちを共有していた。夏場は作業のない墨職人の父(生瀬勝久)は“バサラ祭”の準備に忙しく、母(河瀬直美)のお腹には新たな命が宿っていた。そして俊は、忘れることのできない兄・圭への想いをキャンバスに描き続けていた……。 |
事故で心身共に傷を負った少年が、ロボットを介して人間の温もりを知るファンタジック・ヒューマン・ドラマ。引きこもる自分の代わりに遠隔操作で登校させるロボットを通じて、友情や親子の絆を体感していく小学生の成長を描く。 ある日突然の事故に見舞われ、母サユリ(原田三枝子)を亡くした少年・岩本サトル(本郷奏太)。彼はそのショックからリハビリを拒否し、車椅子で生活している。また事故以前から部屋に引きこもり、不登校を続けていた。そんな息子を見かねた技術者の父・薫(中村雅俊)は、事故から1年後、勤務先の会社で自ら開発したロボット<H-603>をサトルに与え、遠隔操作で代理登校させることに。そして教室で自己紹介したサトルのロボットは、材料にヒノキが使われていることから“ヒノキオ”とあだ名がつけられ、一躍クラスメートの注目の的になるのだが……。 |
沖縄の離島を舞台に、サトウキビ刈りのアルバイトに集まった若者たちの姿を描いた青春群像劇。広大なサトウキビ畑を前に悪戦苦闘し、互いに反発、葛藤しながら次第に新たな自分を見出していくさまを、沖縄の美しい自然を背景に綴る。 ひなみ(香里奈)はさとうきび収穫のアルバイト“キビ刈り隊”に応募し、沖縄のとある離島にやって来た。全員で5人になる今年の応募者らを迎えるのは、平良夫婦と“きび刈り隊”の常連・豊(大森南朋)。3月末日までに約7万本のさとうきびをすべて刈ることが彼女らの仕事だ。しかし、過酷な作業や豊の専制的な振る舞いなど問題はつきない。以前、平良家の隣に住んでいた美鈴(久遠さやか)の手を借りても、わだかまりのあるメンバーたちでは期日までにきびを刈りきるのは難しそうだった。そんな折、不幸にも豊が交通事故を起こしてしまい、事態は絶望的な状況になるが……。 |
実話を基にかつて山下真司主演でテレビドラマ化され大ヒットした熱血スポ根青春ドラマを、肉体派アクター・照英主演で映画化。荒廃する高校に赴任し、不良ばかりの無名ラグビー部を受け持った元日本代表ラガーマンが、生徒たちと真正面からぶつかり合って次第に絆を強めていき、ついには全国優勝を果たすまでを熱くストレートに描く。 かつてラグビー日本代表選手として活躍した山上(照英)は、ラグビーで学校の再建をしたいと願う校長(里見浩太郎)の説得を受け、荒れ果てた伏見第一工業高校に体育教師として赴任する。しかし、高校の現実は山上の想像をはるかに超えていた。廊下をバイクが走り抜け、校内でのタバコも当たり前。それでも教師たちは生徒の暴力に怯えて見て見ぬ振り。中でも、山上が指導するラグビー部はそんな不良学生のたまり場と化していた。生徒たちと真剣に向き合おうとする山上の熱い想いは、かえって彼らの反発をまねくばかりで、山上はいらだちを募らせていくが……。 |
個性豊かな面々が揃う一家が経営する沖縄の古びたホテルを舞台に、天真爛漫でとびきり元気な腕白少女が、ひと夏に経験する様々な出来事や出会いを琉球音楽にのせて綴っていく。 沖縄のとある場所に立つホテル・ハイビスカス。外見は古く、客室も一部屋しかない宿だが、このホテルを営む人たちはみな明るくやさしい個性的な顔ぶれ。三線とビリヤードが得意な父ちゃん(照屋政雄)、働き者で美人の母ちゃん(余貴美子)、黒人とのハーフのケンジにぃにぃ、白人とのハーフのサチコねぇねぇ、そしていつもくわえタバコのおばぁ。小学3年生の美恵子(蔵下穂波)はこんな“インタァナソナル”な家族に囲まれ楽しい毎日を過ごしていた。男の子以上に元気はつらつな美恵子は、今日も同じクラスの親友ガッパイとミンタマーを引き連れ、森の精霊キジムナー探しに繰り出した……。 |
タヒチとハイチを間違えた。行ってみたらとんでもない国だった。だけど、何とかなるもんです。西半球の最貧国と言われるハイチ共和国に赴任してカルチャーショックを受けたヒロインが、バナナの木から紙を作るプロジェクトを立ち上げようと奮闘する姿を描く。 大使館の派遣員としてハイチ共和国に赴任した幸子(小山田サユリ)。ハイチ共和国は政治が不安定なため生活基盤も整わず、国民は貧困にあえいでいる。学校にいけない子供も多く、ノートを買い与えてもらえない子供もいる。日本に生まれ育った幸子にとっては、すべてがカルチャーショックだった。ある日、幸子は日本から送られてきたビデオを見てバナナの木から紙ができることを知る。こんな貧しい国でさえ捨てられているバナナの木。それを原料に紙を作ることができれば何かが変わるかも! そう直感した幸子は、紙の研究をしている大学院生の中田(山本耕史)を呼び寄せて、バナナの紙をつくるプロジェクトを立ち上げるが……。 |
とある商店街の八百屋の若者が、らくだを使ったキャンペーンで商店街を活性化しようと奮闘する姿を描く。日々暮す「まち・地域」を優しく見つめ直すきっかけとなるような「まちの応援映画」。 舞台は、ニッポンのどこかの「商店街」。光(伊崎充則)は、家業である八百屋の跡継修行の日々。ある日のこと、光は「夜の商店街にらくだがのそのそ歩く夢」を見たのだった。それがきっかけとなり「らくだ」を呼ぶ祭りの幹事となった光は、心ならずも「らくだ協賛金活動」をするはめに。まちが「らくだ」に浮かれているそのころ、4年前にまちを去った光の兄貴分・卓馬(根本博成)が帰国する。少年時代、夢を誓い合った友情が再会したとき、「らくだの祟り」事件が起きる。そのとき、光は知る由もなかった。大好きなおばあちゃん代わりの静江(吉田日出子)がその「事件」の「秘密」の鍵を、こっそり胸にしまっていたことを……。 |
元ひきこもりの青年が、ひきこもりの人々の社会復帰を支援する団体で働くことで、様々な困難や不思議な体験を通して成長していく姿を描いたスピリチュアル・ヒューマン・ドラマ。 誠也(黒田勇樹)は、元ひきこもり。社会福祉士を目指し、「ひまわりの家」へスタッフとして参加することになった。そこにはスタッフで元不良少女の淳子(佐藤藍子)や、施設の持ち主の息子で石の声が聞こえるという不思議な青年・守(北村有起哉)、代表者で皆の母のようにやさしい総子(柴田理恵)の姿があった。誠也が働き始めてまもなく、重度のひきこもりの聡が「ひまわりの家」にやってきた。自らもひきこもりの経験があり、自分と同じような境遇の人を助けたいと考えている誠也は、聡の力になろうとするが……。 |
1945年の長崎の被爆地の真っただ中で、青年医師・秋月辰一郎が病院スタッフとともに、瀕死の被爆者の医療に立ち上がり、崇高な人類愛にめざめる物語。反核・平和の願いを、未来を担う明日の子供たちに届ける長編アニメーション映画。 1945年、美しいアンゼラスの鐘が時を告げる浦上天主堂の近くに建つ浦上第一病院は、市民にとって頼りになる存在だった。病院に赴任してきた若き医師・秋月辰一郎は、誠実な人柄で患者や地域の人々の敬愛を得ていく。8月9日午前11時2分、長崎上空で閃光がきらめき、一瞬にして人々は原爆に焼かれ、爆風に吹き飛ばされ犠牲となる。奇跡的に助かった秋月と病院の人々は、助け合い、広がる不可解な病魔と闘いながら、必死の救護活動を続けるのだった……。 |